日本のビルメンテナンス企業による、ベトナムの清掃会社の買収
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- 買い手:M社
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- 売り手:H社


M&Aの背景
日本企業のM社がベトナム市場に着目したきっかけは、日本における外国人材の受入制度「特定技能」であった。特定技能では「ビルクリーニング」の分野でベトナムから外国人材を労働力として受け入れることが可能である。
しかしビルクリーニングには特別な技術とノウハウが必要とされる。そのため既にビルクリーニングをベトナムで展開している企業と提携し、経験者の人材を受け入れるスキームを検討した。
H社との交渉
H社はベトナムでビルクリーニングを展開する企業であり、業界出身の社長の強い指導力のもとで急速な成長を遂げていた。一方でH社のさらなる成長には、外部からの資金調達が不可欠であった。またH社のオーナーも株式を一部エグジットし、成功の果実を得たいという意向があった。
M社、H社およびONE-VALUEが交渉を重ねる中で、一部をオーナーからの株式譲渡とし、一部をH社による第三者割当増資とすることで、オーナーの一部エグジットと資金調達を両立するスキームが提案された。各種DDを経て両社は最終合意に至り、M&Aが実行された。